食物繊維をたくさん取れるドライフルーツ
便秘に悩む人にお勧めなのが食物繊維です。
便通を良くする効果があることは知られていますが、摂取するのは面倒ですし大変です。その食物繊維を手軽にたくさん取れるのがドライフルーツです。
食物繊維をたくさん取れるドライフルーツ
その名の通り果物を乾燥させたもので、干しブドウが馴染みのある食品ですが、最近は色々な果物がドライされています。バナナやあんず、リンゴなども、店内でよく見かけられるようになりました。
ドライにすることで水分が抜けて、生で食べるより効率よく栄養を取ることができます。鉄分やミネラルも豊富ですし、ギュッと旨みが詰まっていて、果糖もありますので、砂糖より少ないカロリーで甘みを感じることができます。しかしゼロカロリーではありませんので、取り過ぎには注意しなければなりません。
食物繊維は腸内の有害物質を体外に排出してくれますが、人間の消化酵素では消化できない成分です。腸内で水分を吸収して膨張し、腸壁を刺激して動きを活発にさせるため、便通を促してくれるのです。一日の摂取量は２０～２５ｇが目標とされていますが、日本人の摂取量は足りていません。
規則正しいお通じがない人は、ドライフルーツを食べるのも一案です。
食物繊維には水に溶けない不溶性と、水に溶けやすい水溶性の２種類がありますが、ドライフルーツには両方が含まれています。 便秘が解消されますと、腸内の悪い菌や発がん性物質も、腸内に留まることがなくなりますから、大腸がんをはじめ様々な腸の病気の予防にも繋がります。また腸内に食べ物が溜まっている時間が短いことは、余分な栄養の吸収を抑えられますので、肥満防止にもなります。肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常を引き起こす現代病として、誰もが気にしている病気ですから、便秘解消は健康の基本かも知れません。
最近の健康ブームで取り上げられているドライフルーツですが、日本では昔から梅干しや干し柿として、ドライの食品に親しんできました。元々は健康のためよりも、保存食として利用されてきたものです。戦争を体験してきた先人たちの知恵とも言えるでしょう。日本は湿度が高い国ですから、欧米の方がドライフルーツの種類は多いのですが、日本には日本のドライフルーツの食文化があります。
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